スマートカジュアルスタイル

今からの男の流儀
スマートカジュアルスタイル

【スマートカジュアルの発祥】

1924年5月。アメリカのアイオワ州の新聞に「袖無しドレスに3/4丈のオーバーブラウスで、スモックを合わせたような外出の装いは、スマートカジュアルに見せるものです。」という記事が掲載されました。

同時に「スマートカジュアル」というフレーズはアメリカ中にあっという間に広まりました。

それから後、「堅苦しくなく、気楽でかつ上質な時間を提供したい」というコンセプトで、北米資本の高級ホテルフォーシーズンズが「スマートカジュアル」というドレス・コード(服装規定)を作り出したと言われています。

【スマートカジュアルの定義】

オーストラリアの代表的な英英辞典である『Macquarie Dictionary』は、「カジュアル・スタイルのうち上品に着こなしたもの」と定義しています。
『オックスフォード英語辞典』は、「きちんとしており、比較的インフォーマルなスタイルで、特定の服装規定に沿って着られる服装」としています。

つまり、地域や行事の種類、文化などの違いによって、服装規定の解釈は多様なものとなるため、特定の服装(ジーンズなど)がスマートカジュアルとして認められるか否かは、議論が分かれているのです。

「スマートカジュアルは解釈が最も分かれていて最も理解されていない服装規定だ」と述べているファッション・ディレクターもいます。明確な定義がないため、コーディネートする当人の裁量に任されるため、何をどう着用したら良いのか、悩んでしまう方も多くいるのではないでしょうか?

【スマートカジュアルのコーディネイト】

スマートカジュアルの「スマート」は、知性や気が利いていることを意味します。フォーマル過ぎずカジュアル過ぎず、程よいスマートさが必要とされる為、男性はジャケパンスタイルをベースとした、スーツよりもカジュアルダウンしたコーディネイトが求められます。

ジャケット+シャツもしくは清潔感のあるニットやカットソー素材のインナー+チノパンもしくはスラックス+レザーシューズといった、清潔感のある上品でジェントルマンな雰囲気がある装いが☆。
ネクタイは付けなくてもOKですが、ドレッシーな装いを求められる場所によっては、身に付ける方が望ましい場合もあるので要注意!

注意しておきたいのが、「スーツスタイル」と「ジャケパンスタイル」の違い。ジャケパンというのは、異なる素材・柄・色の上下を組み合わせるスタイル。スーツはワイシャツとネクタイに合わせることを前提にして、上下同じ生地で作られてるため、ネクタイを外すと締まりがなくだらしない印象を与えます。

スマートカジュアルのビジネス版である「ビジネスカジュアル」に含まれるといわれている〝クールビズ〟や〝ウォームビズ〟において、スーツのネクタイを外しただけのスーツスタイルが野暮ったくみえるのはそれが原因。

ジャケットとパンツの生地を異なる物にすることで、ネクタイをしなくても違和感は消え、オシャレにみえます。

【カジュアルエレガンスとは?】

格式が高いホテルやレストランのドレスコードなどのドレスコードでよくみかける「カジュアルエレガンス」はフォーマル程ではないがスマートカジュアルより品のある服装。

男性のカジュアルエレガンスでオススメのスタイルはダークスーツもしくはライトカラーのスーツ+チェック・ストライプ・ドットなど柄物のシャツ+ネクタイ。小物や着こなしでカジュアル感を演出するのがベター。

【キレイに着こなす大人カジュアル】

「スーツ姿はバッチリなのに、私服やクールビズスタイルになると、なんかガッカリ・・・。」
そう言われないための大人カジュアルスタイルは、スマートカジュアルをベースにおいてスタイリングすると、スタイリッシュに仕上がります。キレイめアイテムだけでまとめるとかしこまりすぎてみえるし。逆に、カジュアルなアイテムだけでまとめると子供っぽく見えてしまいます。

ラフだけど手抜きに見えない洗練された雰囲気をだすためのポイントは、キレイめアイテムとカジュアルアイテムのミックスコーデが☆。たとえばテーラードジャケット、カーディガン、白シャツなどのキレイめアイテムに、カジュアルのジーンズを合わせましょう。ただし、ジーンズはダメージ加工されたダーティーな物でなく、キレイに加工された紺系を。デザインは脚をスマートに見せるテーパードシルエット。素材は柔軟で軽い素材。足元はレザーシューズ〝ちゃんと感〟 をプラス。

キレイめ大人カジュアルに着こなすためには、サイズ感・シルエットも大切。サイズ感が合っていないと、だらしない感じがして、安そうな服に見えてしまうので要注意!

もうダサいとは言わせない!休日の外出もクールビズも迷わないIラインシルエットで決める!

【スマートカジュアル対応ジャケパンスタイル】

ジャケパンスタイルにおいて重要なのはサイズとバランス感。上下ともやや細身のサイズですっきりみせるIラインシルエットがオススメ。今からの時期は、夏の季節感を演出できる、涼しげに見えるスリムパンツが☆とはいえヒップと太ももはパツパツにならないよう、ややゆとりをもち、膝やフクラハギのラインが見えないようにしつつ、裾をしぼり、逆三角形の綺麗でスマートに見せるパンツのシルエットを作ることがポイント。このバランス感をおさえることで、こなれた感じのスタイルが完成。
また、スラックスはダブルで仕立てたり、チノパンやジーパンはロールアップすることで、カジュアルな印象になるので、ぜひコチラもお試しください。

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